ゴンドラが無事に下に着いた。 他愛もない会話をしただけで、別に何があったわけじゃなく。 変に胸をドキドキさせていた自分が恥ずかしい。 先生と少し距離を取って、遊園地の出入り口まで歩いて行く。 「日和?」 「はい」 「ここ、寄ってく?」 先生が指差したところは、遊園地内にあるゲームセンター。 「どっちでも……」 「せっかくだから寄って行くか」 先生が中に入って行く。 それについて私も中に入った。