「ん?」
先生が私の方を見る。
「あの、夜景……綺麗ですね……」
そんな、どうでもいいことを言う私。
「あ?あぁ、綺麗だな」
そこでまた沈黙……。
「あ、あの、先生?」
「ん?」
「先生って、25歳だったんですね」
また、どうでもいいことを聞く私。
「あぁ。何?もっとジジイに見えた?」
「いえ、もっと若いのかと……。私のお兄ちゃんぐらいかな?って……」
「兄貴、いくつ?」
「21です」
「へぇ、俺、そんなに若く見えたんだ」
「はい」
そこで、また沈黙……。
ゴンドラは、まだ半分も来てない。
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