「いただきます」
そう言って、ホットドックにかぶりついた。
「美味しい」
「それは良かった」
「私、1度でいいからこういうところで食べてみたかったんです」
「へぇ。お前の彼氏になったやつは金のかからない女で喜びそうだな」
先生はそう言って、ノンアルコールビールを一口飲んだ。
周りを見渡すと、家族連れやカップルが多い。
私たちの関係って、周りから見たらどう見えるんだろう……。
スーツを着たイケメンと子供の私。
異色の組み合わせ。
「日和?どした?」
周りをキョロキョロしていた私に先生が声をかけてきた。
「えっ?あ、私と先生は周りから見たらどういう風に見えるのかな?って……。そんなことを考えてました」
「ふーん……」
先生はそう返事をすると、私と同じように周りを見渡していた。



