ユカたちの声に入れ替わって、また新たな声が聞こえてきた。 「……てかさぁ、水沢ってマジ、ムカつくんだけどぉ」 “ドクン――” マイだ……。 「アイツ、いつも昼休みにどこに行ってんだろうね~?」 「いつもいないよね?」 「トイレで食ってたりして」 「えぇ!」 マイたちの下品な笑い声が響く。 「……うっ!」 思わず声が出てしまって、慌てて手で口を押さえる。 その声にマイたちも気付いたのか、トイレが急に静かになった。