【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空





「そこで何をしてる」



表情を変えず、そう言いながら私へと近付いて来る彼。


蛇に睨まれた蛙のように動けない私。



「何をしてるって聞いてるんだ。お前、耳聞こえてるんだろ?しゃべれるんだろ?」



彼の言葉にコクコク頷く。


彼が私の前に立つ。


180センチ以上ありそうな長身。


そんな彼は私を見下ろしている。


“トクン”と鳴る胸。


恐怖と恥ずかしさが混ざり、顔を上げられない。


私はコンクリートの床に目線を落としていた。