【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空




日曜日の夜のファミレスは人が多い。


満席状態で、先生が入口に置いてある名前を記入する紙に名前を書いた。


その後から、次々とお客さんが入ってくる。


10分ぐらい待ってから名前を呼ばれて、案内された席に着く。


子供の騒ぐ声、若者のはしゃぐ声。


賑やかなファミレス。


4人掛けの席に向かい合わせに座る。



「ここだったら知り合いは来ねぇだろ?」


「えっ?」


「ほら、この前行ったファミレスで中学校の同級生が来たろ?ここだったら、そう言う事はないかなと思ってな」



じゃあ、マンションの近くにあるファミレスじゃなくて、同じファミレスなのに遠くに来たのって、それが理由で、私のためにってこと?



「先生……」


「ん?」


「あ、ありがとう、ございます……」



私は素直に先生にお礼を言った。