先生と一緒に部屋を出た。
夜だというのに蒸し暑く、外に出た途端、汗がにじみ出る。
夜空には、キラキラと輝く星が見えていた。
「車、回して来るから、ここで待ってろ」
えっ?車?
車というキーワードに胸が“トクン”と高鳴り、顔が熱くなる。
「車で、行くんですか?」
「そうだけど……。何か問題でも?」
「あ……えっと……」
私は下を向いた。
「安心しろ。俺はガキには興味ねぇから」
「えっ?」
顔を上げて先生を見る。
「お前が言いたいのはそれだろ?密室な空間に男と2人でいたら~……みたいな」
何も言えなかった。
それは図星だったからだ。



