先輩にデコピンされて目を覚ます。
ほんとに・・・・
ゆかりの言うとおり
コレが恋なんだ。
先輩にされることすべてにドキドキする。
私は今日 半分は厨房で 半分はホールスタッフだった。
「市原!オレンジ2つとコーラ3つな」
「はいっ!」
今日は団体客が多くて忙しい。
「市原!交代だ」
「はい!ホール行きまーす」
「はいよー」
先輩たちに一言いってから交代する。
「市原。」
ドキッ
聞きなれた低い声にドキッとする。
「205の団体客に生7つ。もってくぞ」
「はい」
先輩は4つ 私は3つ生ビールをもっていく。
「205の団体客、気をつけろ」
「へ?なんでですか?」
「通勤がえりの酔っ払ったサラリーマンばっかだ。女子高生はねらわれるぞ」
私の耳元で突然こんなことを言う。
「えぇ!?」
フフッ
と鼻で笑った先輩は ささっと私の前に行ってなれたように
手に持ったビールをこぼさないようにドアを開けた。
