先輩が出て行った後 先輩のお姉さんが口を開いた。
「奏に惚れちゃった？」
「えっ！？」
「ははっわかりやすいねぇ。がんばれ！奏は鈍いからさ」
「・・・はい・・・私 先輩が始めて好きになった人なんです。だから この想いを大事にしたいなぁって思ってます」
「そっかぁ・・・ピュアだねぇ。がんばれ 天然ちゃん」
「天然？」
「気付いてないんだね、奏のヤツ 紗耶乃ちゃんが眠ってる間ずっと そばにいたんだよ」
「そうだったんですか！？あとでお礼いっとかないと」
「それと 今日は泊まってきな！」
「えぇ！でも・・・・」
「いいからいいから。遠慮せずに」
「・・・・本当ですか？」
「うん。あっ 家は大丈夫？」
「あっそれなら大丈夫です。誰もいないんで」
「え・・・なんかまずいこときいちゃったかな」
「ああっ死んだからとかじゃなくて 私いまほぼ一人暮らしなんです。親は世界飛び回って仕事してくれてますから」
「そうだったんだ。じゃ 今日はゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」
「先 お風呂はいってね。私の服貸すから」
「はい。」
