そのとき俺は 姉でもなく 幼馴染としてでもなく
楓を好きなことに気付いてしまった。
その日をさかいに 俺は楓を避けるようになった。
小さい頃からずっと一緒だった楓を。
幸せそうな楓を見ることができなかった。
そうしてるうちに 楓は高校生になり 私立高校にあのときの彼氏と入ったと
凌から聞いた。
凌にはすべて話してあったから 気をつかったりしてたけど
俺はその私立高校には行かないとその時決めた。
そこまで 楓のことを引きずりたくないってのもあったし
絶対に自分のきもちは楓に話すことはないと思ったから。
