「ただいまぁ…!部活疲れたー…」
あたしは櫻奈華音(さくらなかのん)中学1年。
テニス部に入っていて、いつも汗だくで家に帰って来る。
でも…明日から夏休み!!
「んん~♪よしっアイスでも食べよ♪」
だからいつもより上機嫌だ。
2階に荷物を置いて、アイスを取りに、小さくスキップしながら冷蔵庫へむかっていると
「ぅわあっ!!!」
ドンッ!と勢いよく何かにぶつかった瞬間、後ろに倒れそうになり、おもわず目をつぶってしまった
「ひゃっ!」
「(グィッ)」
誰かに腕を引っ張られた気がして、ゆっくり目を開けてみたら・・・
「っ!?」
「あっぶねぇ…!ごめっ大丈夫?」
顔を上げると、見たことのある顔・・
「華音?・・・おーいっ華音ーーー」
「あっ…な、何で勇作いるの?!」
どうやらぶつかった相手は、あたしの幼馴染でもあり、同級生でもある、澤井勇作(さわいゆうさく)だったみたい
で今、勇作の腕の中に、あたしはすっぽり収まっている…という状態・・・
え、これってやばくない?//
「ぁ、あのさ…離してょ…」
「んぁ?なに?」
「だから・・・腕、はなして…!!」
「やだよーーー(笑)」
ぁあもう….小さい頃からいっつもこう!イジワルなんだから…!
「あーーあ!!お母さんに言っ…」
「あ、ちなみに今日お母さんいないから。あと、お父さんもな(^^)」
・・はぃーーーーーーーーーー