あたしはずっと、 手汗やばくないかな、とか 臭くないかな、とか そんなことばかり考えてた。 そんなこと考えてるうちにもう家についていた。 「じゃぁ俺帰るな?」 『ゃ、まだ一緒にいたい…』 「なっ…!」 あたしなんてこと言ってんだろう。 断られる…よね。 『ごめん、じょ、冗談』 「おれも一緒にいたい」