『ふふっ』 「な、何笑ってんだよ!!」 また赤くなってしまった。 怒ったように前を向いて耳たぶを触った。 『(あ、なんだ。照れてるんだ…)』 陽斗の新しい一面を知ったあたしは うれしくなった。 『(いつか“ここ”があたしの居場所になってるといいな。)』 そんな願いを込めて、陽斗の隣で歩いた----…