「でも桜、どうしたの急に……あ、もしかしてデート?」
「え?」
にやにやさせるお母さんを見て、私は勢いよく首を横に振る。
「違う、違うよ……違うもん!」
「そうなの、ふふ、お友達と遊ぶのね?」
「う、うん、そうだよ」
……そう、私は友達と遊園地に行くんだ。
〈私とさくちゃん、隼人くんとその友達の四人で遊園地楽しみだな♪〉
昨日やり取りしていた、みほちゃんとのあるメールがふと頭に浮かび、それをかき消すように横にへと振った。
「どうしたの…いきなり」
「いや…何でもっ……じゃあ行ってくる!」
私は居てもたってもいられなくなり、そう言うとお母さんの言葉を聞かないで家を出た。
お母さんに気づかれてない、よね?
このとき、お母さんが「頑張れ」と私に向けて言ってるなんて知る由もなかった。
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