独りあたふたしていると、みほちゃん肩を掴まれくるりと鏡の方に向ける。
「わぁっ」
「めっちゃ、可愛いよ!」
そう言われても、何とか見えるのはワンピースの色素部分だけで、あとは全部ぼやけていて分からない。
そういえば、私メガネ外した自分をちゃんと見たことがない気がする……。
小さい頃から目が悪かった私は、鏡に自分を写すたびにこれが自分の姿だと思っていたから。
「本当、似合ってますよ!」とさっきとはワントーンも違う声に私は驚いた。
「とりあえず、これ買おうよ」
そう言われて、私は少しこれを着た今の状態の自分を見てみたいと思った。
だからか、気づけば「……うん」と頷いている自分がいた。
「わぁ……あ、コレ返すね!」
瞬きして目を開ければ、似合わない服を着た自分。
なんだか、見えない魔法にかかってたみたいだとそう思った。
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