「で、でも……あたしのせいで……っ」 「……きゃっ」 みほちゃんは勢い良く、私の肩を揉む。 「なんで、さくちゃんが気にするの! 遅刻したのはさくちゃん関係ないじゃん」 ……みほちゃん。 「てか、そんなこと気にして無いよ」 ぱっと肩から手を離すと、にっこりと私に笑った。 「……うん」 さっきまでのもやもやが、自然と何処かへ消えていくのを感じた。 「てか、さくちゃん聞いて!」 みほちゃんはあるものをポケットから取り出した。 .