ぴゅあ、らぶ。




後ろを振り返ると、みほちゃんはたんぽぽの葉を描いている。


……あの人には、気づいてないみたいだ。



今は言わないで後で告げよう。



そう思いながら、再び前に向き直り直ると、たんぽぽを書くことに集中した。




ピンクに身を包んだ先生が号令をかけると、皆はちらほら教室から出て行く。



「さくちゃん、帰ろー」



私の座っている机に大きな影が出来る。



「うん」と応答しながら、あの人達を目で合った。



私達は、何にも気を止めずに教室をゆっくりと出て行く。



「さくちゃん……?」




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