何か励ます言葉をかけようと思ったが、タイミング悪くチャイムが鳴り響く。 仕方なく私は、前に向き直ったのだった。 ―――1時間目の授業は、美術なので移動。 この選択科目も偶然同じで、二人驚いたことを覚えている。 「さくちゃん、早く!」 「わー、待ってっ」 私は朝のことなど考えている暇もなく、二人で教室へと急いだ。 席に着くとチャイムが鳴り、号令が開始を知らせる。 再び座ると、先生の長い説明が始まった。 開いてある窓からは、心地よい風が入ってくる。 .