靴箱の上に置いてある小物入れから自転車の鍵を取って、外に出た。



ローファーが中々入らなくて、つま先をつついて音を鳴らす。


外は、心地よい風に乗ってきた甘い花の匂いがふわっとした。


ゆっくりと深呼吸すると、しっかりと戸締まりを確認する。



そして、勢い良く自転車に跨るとお爺ちゃんの家に向かった。


自転車でお爺ちゃん家までは約15分。



変わる景色とぽかぽかと眩しい太陽に、とっても清々しい気持ちになる。



……気持ち良いな。



すると、いつの間にかお爺ちゃん家の前にまで着いていた。




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