「はい」とみほちゃんが答える。
思わず外観にみとれちゃっていて、気づかなかった。
内観の右側にあるショーケースには色とりどりのケーキが並んであった。
「こちらへどうぞ」
シックに身を包んだ女の人は、慣れた手つきで私たちを案内して行く。
席に着いた場所は、左側にあるテラスに近い所だった。
「ご注文は?」
「後で頼みます」
慣れたように、そう言うみほちゃん。
「かしこまりました。」
女の人は、丁寧にお辞儀をすると私たちの席から離れて行く。
私は、その人をレジに向かうまで見届けると前にへと目を向けた。
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