信号が青になると、みほちゃんが私の手を引く。 私たちは“sweet”にへと向かっていた。 休み時間のときに、そのお店の名前を教えて貰ったんだ。 “sweet”は、帰り道とは逆の方向にあり学校からは近い場所にあった。 「ここだよ!」 そう言って、小さな建物を指さす。 外観は、フランスにありそうな、おしゃれなカフェだった。 「うわぁ…かわいい」 「でしょ!」 外観に目がいっている私は、みほちゃんに手を引かれながら中に入って行った。 「2名様でよろしいですか?」 その声にはっとする。 .