「さくちゃん?」



「うん」



ここんとこ、私は風景ばっか見てる。



みほちゃんに、嫌われたらどうしよう……。



そう不安に思っても、気はどこかへふわふわ飛んでいってしまう。



あれから、3日が過ぎたというのに。



名前も知らない人なのに、自分がどう思われてるかが怖い。



とか、またどこかで会う前提で考えている。



そんな私は、きっと馬鹿なんだろうな。



「おーい、さくちゃーん」



「うん」



「さくちゃん、そればっかだよー」



みほちゃんそう言って口を尖らせながら私を見る。



どうしよう……怒ってるのかな?




.