……何もかも、初めてで分からない。 そのせいで嫌われたら怖い。 「さくちゃん?」 「なんかぼーとしてた!へへ」 だから、私はそう誤魔化しながら、笑顔を作った。 「ふふ、そうなんだ、さくちゃんこれからよろしくね」 ふんわりと柔らかく笑うみほちゃん。 「うん、よろしくね」 そう言うと、タイミング良くチャイムが鳴り響く。 とけ込めない輪の中に、まさか自分がこんな簡単に入れるとは思わなかった。 ―――いつの間にか、新しい春のスタートがきれている気がした。 .