春休みは、約一週間と短い休みだった。



ここ二日間は、お爺ちゃん家に遊びに行っていた。



とても、充実した休みだったと思う。



私は古ぼけた校門の前で、ふと足を止めた。



……だから、学校に行くことは憂鬱。



誰も私を見ることもなく、通り過ぎると中にへと入っていく。


私は、一つ深呼吸をして、間を空ける。



校門の右近くには、いつの間にか満開に近いほどの桜が咲いていた。



すごく、綺麗だなあ。



そう思いながら、止めていた足を勢い良く踏み出した。



ここから新しいスタートをきれる気はしなかった。




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