少し強い風が突き抜けたのか、軽く閉じていたドアが開いた。


何てこともないんだけど、今日はドキっとした。



私は、驚いてドアの向かいで足を止める。



「みーちゃん……」



そう、そこにはみーちゃんが居たから。



「にゃーあ」



碧目が二つ、私の方を見てる。



最近見ないと思っていたのに、突然現れたからビックリした。


本当に、みーちゃんは気まぐれだなぁ……。



そう思っても、来てくれたことが嬉しい。



「みーちゃーん」



私は立つと、みーちゃんを抱き上げた。



久しぶりのふわふわした感覚に、少しくすぐったい。




.