『主夫』だって『恋』してますけど何か?



「まじで!?」

俺は喜んだ。


だってそれって
結婚するって事だろ?



「うん。」

コーヒーを飲みながら
新聞を読む優さん。


「・・・・・あれ?
妊娠したらコーヒーとか
ダメなんじゃなかったっけ?」

俺には五つ上の姉ちゃんがいて
もう2歳の子供がいる。


その時はまだ実家に住んでいたから
出産の為に帰って来ていた姉ちゃんが
胎児に悪いからって気をつけていた。



「これ、ノンカフェインに変えた。」

平然と言う優さん。


「そっか!
俺、何でもするから言って!」

俺は笑顔になる。


「・・・・・一人で産むから。」

ボソッと優さんは言った。


「はっ・・・・?」

何だって!?



「それってどうゆう意味・・・・?」

一度考えてから聞き直す。
動揺しまくりな俺。


「どうゆうってそうゆう意味。
和樹とは結婚しない。」

新聞を読んだまま言う優さん。


「何でだよ!?父親は?」


「いらない。
別に今時、シングルマザーなんて
いっぱいいるし。」



何だよそれ・・・・・



俺は唇を噛み締めた。