『主夫』だって『恋』してますけど何か?



-----それから一ヶ月。

優さんは何も言わなかった。


そろそろ返事欲しいな。

子供だって・・・・どんどん成長してるはず。



基本、優さんとは
生活スタイルが違う。

優さんは朝から夜まで仕事。

俺は夕方から早朝近くまで仕事。

休みも、優さんは土日。
俺は不定休。

なかなか一緒にいられない。



でも今日はバッチリ
土日に合わせて休みを貰った。

またマスターは怒ってたけど。





「優さん、そろそろ
プロポーズの返事
教えてもらえませんか?」


お昼近くまで寝ていた優さんが
起きてきたので率直に聞いた。



普段はコンタクトをしている優さんが
眼鏡をかけていて普段以上に
大人を強調させていて緊張する。



「ん?・・・・・・ああ、あれ。」

コーヒーを入れながら
適当な返事をする優さん。


「そろそろお腹だって、
大きくなってくるんでしょ?」

俺はそう聞きながら、
優さんのお腹を見た。


ピタッっとしたTシャツを着た
優さんのお腹は、まだ変わらずスリムだ。



「私、子供産むことにしたわ。」

コーヒーカップを片手に
ソファーへ座る優さんが言った。