「俺、こっちにサインするから。
優さんもこっちにサインして下さい。」
机に用意していた用紙を
優さんに見せる。
「・・・・・・何これ。婚姻届じゃない。」
俺が見せた紙を確認し
固まった優さん。
「そうだよ。
俺、ちゃんと言ってなかったけど、
優さんが好きだ!」
よし!言ったぞ俺!
「・・・・待って。意味が解らないわ。
好きだからって何で婚姻届なのよ。」
整った顔をしかめる優さん。
「だから・・・・
結婚して下さいって事です////」
照れながら言った俺。
「はぁ・・・・・・・呆れた。
何ふざけたこと言ってるのよ。
私、他の男との子供を
妊娠してるのよ!?」
大きなため息をついた優さん。
「あんたに頼んだ私が馬鹿だった。
もう帰って!別の人に頼むから。」
「・・・・・他にも男いるのかよ?」
優さんの言葉に焦る。
「・・・・・いないわよ。
でも適当に探す。」
そう言って俺から
離れ様とした優さん。
ギュッ・・・・・・
「ちょっと!・・・・和樹!?」
俺は優さんを引き寄せて
思い切り抱きしめた。
