「でも満点ってすごいですね」


「あ~そりゃあ10才のときにドイツの大学卒業してるからね」


「「あっ……」」


そういえば、最初の方で言ってたな…。


姫華来てからは、今回が初のテストだったし。


完全に忘れてたよ。


「…忘れてたでしょ」


「…おっ。准也が帰って来た」


輝…話しズラしただろ…。


有難いけどさ。


「姫華っ」


女の子はこっちにくるなり、すぐに姫華の後ろに隠れてしまった。


これは人見知りが激しそうだな。


ふぅ…。


あ、そういや…もう時期、体育祭か…。


今年こそは目指せ優勝!だな。





そう。


まだみんなは気づいていなかった。


もうすぐ…姫華にとって最悪となる体育祭がやってくることを…。