まだ緊張する、不安…とかいろいろ言ってる優歌を引きずり、何とか教室まで着いた。


が、教室に辿りつくまでが遠い!!


「はぁ…優歌、入るわよ?」


「う、うんっ」


ゆっくり開けたつもりが、結構音が出てしまったみたいで、すごく注目を浴びてしまった。


後ろにいてる優歌が固まってるよ…。


逃げなきゃいいけど…。


「姫華!?」


「なに?!姫華だと?!」


あ~ぁ…そんな大声上げてこっちくると…。


ほらー!優歌が隠れちゃったじゃん!


「おい!何で昨日休んだんだよ!」


「心配しましたよ?」


「…休むなら連絡しろ」


「何をしてた」


みんな…心配してくれてるのは嬉しいけどね?


「1人ずつ言ってもらえるかな?」


ニッコリと笑顔で言うと、ピシッと音を立てて固まった。


水龍が「笑顔なのになんかこぇえ!」って思っていたのは知らぬが仏だ。