~蝶鈴I~

「この人は…組を助けてくれた人だ。悪い方に向かっていたこの組を…」


助けた覚えはないんだけど…。


組長さんがそう思うならそうなのかな。


んん…っ、わからないや。


潰した組の組長にそんなこと言われるの初めてだし。


「…助けた…」


お父さんの言葉を信じたいけど、信じられない。


そんな感じだな。


「…もうすぐ警察がくる」


「警察!?」


「この人たちは…悪い事をしたから…」


私だって、そんな事したくない!


だけど…薬は絶対にしてはいけねぇことだから。


人ひとりの人生を変えてしまうものだから。