~蝶鈴I~

「あなたがお父さんを!?」


はい、私がやりました。


そういったところで、何も変わらないんだけど。


逆に火に油を注ぐようなもんじゃん?


「優歌…やめろ…」


「どうして!?」


汚いことをしていたとしても。


この子の前ではいいお父さんだったんだね。


それはこの子を見たらわかる。


きっと、本当はいい人なんだろう。


だけど何かをきっかけに道を外してしまったんだ。


それを誰も止めるものも、咎めるものもいなかったんだ。


誰か1人でも気づいていれば…。