~蝶鈴I~

翼side


「お疲れ」


「サンキュー。輝もお疲れ。そっちはどうだった?」


「当分接客はしたくない」


「同感だ」


俺は姫華から離れた後、お客の元へ向かった。


まぁ、ウザくて途中から抜けたけど。


携帯番号を聞いてきたり、ベタベタしてきたりさ。


香水の匂いとか吐きそうなくらいやべぇし。


甘い匂いの香水を振っとけばいいなんて間違ってんのにな。


「姫華は大変だな」