「はい」


「…………何?」


委員長さんよ、その黒色の紙袋はなんでしょうか。


そして笑顔が怖いです。


「何って、メイド服だよ?」


メイド服!?


え?!早くない?!


「さっき決まったばっかだよ!?」


「ん~?こうなると予想してたし」


この人…要注意人物だな。


注意しないと…。


委員長が去った後、私の手にはひとつの袋。


ちらっと中を見ると、これでもかっ!ってくらいフリフリのメイド服。


…見なかったことにしよう。


「桐谷さーん!衣装合わせするから来てください!」


私、文化祭まで生きていられるかな。