~蝶鈴I~

翼side


教室には行かず、屋上に向かおうとしていたらある場面に遭遇した。


「「桐谷さん!水龍さん!おはようございます!」」


イジメがなくなった上に、今まで無視してた奴らが…。


そんなことあるのか?


いや、姫と認めてもらえたのならいいことだ。


しかし…あんだけ毛嫌いしていたのに?


「あ、翼」


「…よっ」


「なぁなぁ、俺ら屋上に行くけど姫華も行くよな?」


「あー…。私はいいや。たっちゃんに呼ばれたし」


「わかった。また後でな!」


そう行って俺たちと姫華は別れた。