双子の御子




そう。さっきは説明を端折ったが、空にある雲の間には島が浮かんでいた。驚いたのなんの!

端折った理由…?だって空には飛ばないかぎり行けないじゃん。私飛べないし。説明しても意味ないし

『え?』

彼は驚いた顔をして、私を上から下まで眺めた後

『門は通ってないの?印も持ってないみたいだし。もしかして突然ここに来たの?初めて?』

へんてこな質問をしてきた…。

「さっき初めて来たって言ったし。」

門?印?何の質問だ。突然?…確かに突然だけど

私は頭のなかをハテナだらけにして彼を見れば

驚いた顔してた…目ひらきすぎ。すごい顔。やべ。吹き出しそう

笑いを耐えながら、とりあえず、聞かれたことには答えようと思い

「と、言うよりは目が覚めたらここにいた」

『じゃ、何も分からないよね。』