「どっちも、やだな…」

かと言って、誰か来るのを待つのは気短な私には無理だし…

と、いうより人は通りそうにないかな…

「ってか、本当どこ?ここ。」

やっぱ林に向かって歩こう。そう思って踏み出した時

『ここは、西の谷だよ。』

誰かいた。早く気付けよ自分。つか…なんじゃ、そりゃ

いや、西側にある谷と言うのは分かる。けど私はそんな場所は知らない。それに

「誰?ってか、コスプレ…」

そう。話しかけてきた彼には耳としっぽがありました。。。

『今日も風が気持ちいいね〜』

会話しようよ…。って思ってみたり

『君は人間?』

「みりゃ、わかんでしょ。」

『慣れてないみたいだけど、ここには初めて来たの?』

慣れ…?

「うん。初めて…それに、こんな景色見たことない。」

私は空を見上げながら呟いた