窓から入る太陽の光。

その光の暖かさが私を包んで深い眠りへと導いて行く・・・・・・はずだった。

すごく可愛い声なのにどこか強引さを感じる。

「なっちゃん、なっちゃん。聴いて、凛ね優くんとメル友になったんだ。」

私の眠りの邪魔をしたのは

「・・・・・凛?」

親友の吉野 凛だった。

「凛?じゃないよ~。ちゃんと話聴いてたの??」

聴いてるわけがない。だって、暖かい光に包まれて眠るはずだったのだから。

「えーっと・・・・・・・何だっけ??」

「だ・か・ら!!優くんとメル友になったの!!!!!」

あぁ、優くんね・・・・・・って

「誰???」

誰だよ優くんって!!!ただでさえ男嫌いな私が知るはずもない

「えぇぇぇぇ!!!!!知らないの!?学校1のモテ男 琶耶麻 優くんだよ!」

はやま ゆう・・・・・・・わからない。いったい誰のことなのか?

まあ、めんどうだからわかった事にしておこう。

「あ~琶耶麻くんね。うん、いいんじゃない?」

「やっぱり!なっちゃんならわかってくれると思った。」

凛はルンルンになって教室を出て行った。

私、胡琉 琥捺(うりゅう こなつ)は高校生でありながら携帯を持っていない。

だから、メル友と言われてすぐにはピンとこなかった。