「高校、今日からだったんだろう。どう だった?」

「ん?ンー…まだよくはわかんない」

「そうか」

「あ、でも同じクラスに大河が居てちょっとビックリした」

「大河…ああ、獅郎の弟か」

「そうそう。随分会ってなかったから、最初は誰だかサッパリわかんなかったんだけどね。獅郎と同じ金髪になってて、昔はそんなこと思わなかったけどやっぱり兄弟だからかな?少しだけ、雰囲気が獅郎に似てきた気がする」

「…確か、今年の春から正式にチームを立ち上げたと報告は受けている」

「そうなの?」

薄々そうなんじゃないか、とは思っていたけれど。私は流れる景色から視線を外し、前を向き腕を組んでいる蓮を見つめ る。