君がくれた。


そんな昼食を終えてお腹が満たされると、空き教室にはまったりとした空気がながれ、どうにも午後の授業は受ける気分になれない。かといって、このまま大河達と一緒にここで過ごす気分でもない。

「じゃ、私帰る」

「は?!また、いきなりだな」

「うん、何か久しぶりに朝ちゃんと起きてどうにも眠いし。授業受けるのもダルいから、今日はもう帰って寝る」

「え~。そりゃ、残念!なんなら、家まで送ってくけど?冬華ちゃん」

「いやいや、椿さん。アンタはさっき来たばっかでしょ」

「そうだよ、椿。私なら大丈夫。家もそんな遠くないし」

「わかった、じゃまぁ気をつけて帰れよ。冬華。また明日な!」

そう言って笑顔で廊下まで見送ってくれた大河と、此方へ手を振ってくれる椿と博人、それに此方に一度だけ視線を向けてすぐにまた携帯操作する楓に私は一度頷きこれから三年通うことになる高校を後にしたのだった。