君がくれた。


「ああ、じゃなきゃあれか。大河はチビッコなだけじゃなく、まだまだあっちもお子様…」

話を無視して喋り続ける赤髪に大河が痺 れを切らして蹴りを入れれば、その行動 を予測していたのだろう。一瞬にして後 ろへ距離をとった赤髪は不敵に笑い、大 河が舌打つと此方へ視線を向けた。

「怖いなぁ、冗談だろー…で、大河。そっちのスッゲェ綺麗な可愛い子ちゃんが、お前の言ってた噂の想い人か?」

「いやいや、そうだけどそうじゃねぇだろ。何でお前は、いちいち誤解を生むような言い回ししか出来ねーんだ!その手の冗談は、マジに洒落になんねぇんだから止めろよ」

「確かに勘弁して欲しいわ。私悪いけど年下の、しかも自分より背の低い男には興味無いから」

「オイコラ、冬華てめーふざけんなよ!いくらなんでも、俺はお前より低くねぇから!お前より低かったのは昔の話だろ、それに、なんで俺微妙に振られたみたいな残念な感じになってんだよ!オカシくね!?」

「はいはい、ウルサイ。そんな細かいこといちいち気にしてたら女にモテないよ?そんで、これ以上怒鳴るなら私から離れてやって」

じゃないと、黙らせる。主に拳で、と、目で語れば声なき私の言葉に気付いたのだろう。明らかに納得していない表情のまま渋々大人しくなった大河に、私はクスと笑みをこぼし、再び赤髪に視線を向ける。