君がくれた。


「あ~、マジでひでぇ。まあいいや、次はコイツらを冬華に紹介しとくから。まずはそっちの、重箱広げてる茶髪が坂口博人。俺とタメの一年」

「ハハッ、久し振りに面白いもん見たかも。…えーっと、大河がここに連れてきたっつー事は、冬華ちゃんも一緒に昼飯食うんだろ?大したモンじゃねーけどよ、遠慮せず食ってけよ」

「あ、うん。ありがと、えーっと……博人、で、いい?」

「ああ、宜しくな」

「んで、こっちの黒髪が黒澤楓。学年は俺の一個上で二年」

「……如月、とかいうたな。アンタにはっきり言うとくで。俺は、女が嫌いや。キャンキャン喚いて鬱陶しいし、都合が悪いとすぐに泣く。ほんま、面倒でしゃあない」

「……」

「でも大河がここに連れてきた以上、全く話さへん訳にもいかんやろ。ま、アンタ見た感じそこまで煩わしいタイプにも見えへんし、大丈夫やと思うが……俺には必要以上関わらんといて欲しい。それだけや」

私から決して視線を反らさずに、そう告げた黒髪の表情は真剣そのもの。その為か、教室内には微妙な空気が流れる。チラッと大河を確認すれば何も言わずに楓を見てるし、博人なんかは微かに眉尻を下げて困った様に笑っていた。