君がくれた。

しかもそいつらは私が今朝来た時に空い ていた机へ近付いていき、そこを埋める 様にガタガタと騒がしい音を立てて座り 始める。 クラスメイトなんだろうから当然なんだけど、マジ鬱陶しい。 机に片肘をついてその傍迷惑集団を睨んでいると、その中でも幾分身長の低い金髪男子がこっちへ振り返り声を上げた。

「うわっ!え、嘘。マジかよ!冬華、登 校してきてんじゃん!」

「……誰?」

「はぁ?!いやいや、酷くねぇ?俺だよ 俺、小山大河(コヤマタイガ)!忘れたのか よ」

そう名乗った金髪男子は私の机の前まで くると前の席の椅子を引き、此方を向い た状態のまま跨いで座りじっと視線を合 わせてくる。 その可愛い風貌のわりに鋭い眼、これとよく似た目を私はよく知っていた。

「小山って、アンタもしかして獅郎(シロ ウ)の…」

「そうそう、兄貴の弟!思い出したかよ ?」

「…アンタさぁ、大河とかそんなけった いな名前だったっけ?子虎(コトラ)でい いじゃん」

「ふざけた事言ってんじゃねぇよ!った く、昔から俺に適当なアダ名付けて呼び やがって」

「いや、全然適当じゃないし!むしろ小 さい虎なんて、アンタを称するにピッタ リじゃん」

「小さいとか言うなっ!これでもな、昔 より身長伸びてんだよ!」

「アハハ、今でもやっぱり小さいの気に してたんだぁ。しかもアンタさ、昔は茶 髪じゃなかったっけ?なんで金髪?ブラ コンも大概にしなよ」

「ウルセェ!別に兄貴の真似なんかして ねーし!」

「あら、そーお?どーでもいいけど、そ ろそろ落ち着いてよ。アンタが今、一番 うるさい」