「今日は家庭の事情で少し遅れたが、うちのクラスに入る新しい生徒を紹介するぞ」
「うおー!マジかよ、ついに来た、運命の出逢い!可愛いくて美人な女子希望! 」
「なにそれ!可愛い女子も、美人な女子もじゅーぶん周りに居るじゃん!つか、 それならウチらはイケメンな男子がいーんですけど」
「あー、はいはい。仲良くお喋りするのもいいが、今はとりあえず静かにしてろ 。如月、入ってこい」
「……」
入りたくないです。むしろ今すぐ帰らせろ。とか、流石にそういう訳にいかないので私は仕方なくクラスの戸を引いて中へ入る。 此方へ注目している生徒の視線を浴びながらこっちも一通り室内を見渡せば、チャラチャラ頭から軽そうな男子に、目の回りが真っ黒でこれまた性格キツそうな女子。 何人か根暗っぽい真面目君らがいるけど 、基本はお世辞にも上品と言い難い面子ばっかりだった。 その上、席は未に3分の1空席。
