奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

今の状況が上手く飲み込めなくて、どうすればいいのか分からなかった。


それは私だけじゃないようで、純也も困惑していた。


ただ一人大はしゃぎしている純也の彼女。



「文美、行くぞ」

「へ!? あっ、ちょっ……!」



う、腕!!


歩君に無理矢理席を立たされ、腕を引っ張られるがままお店を後にした。


いくら知ってる雄とはいえ、これはちょっとキツイ!!


しかも周りからの視線がいたい!!



「ひ、一人で歩けるから!!」



歩君の腕を振り払い、立ち止まる。


振り向いた歩君は不機嫌そうに目を細め、私はたじろいだ。



「あの人モデルの誰だっけ?」

「何の雑誌に出てたぁ?」



周りからこそこそと聞こえてくる声。


私と違って歩君は有名人。


こんなに沢山人がいるところにいたらまずい。



「い、移動しよ!!」



私は歩君のジャケットの裾を引っ張りながら急いで足を進めた。