奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

荒い息づかいのせいで容赦なく耳に、頬に浴びせられる生温い息。


おまけに肩を組まれている為密着度が半端ない。



「飲んでまぁすかぁぁぁ??」



芋臭ッッ!!


止めて……ッッ。


気持ち……悪ッッ……。



「文美大丈夫かよッッ!?」



私は手で口を押さえ、焦った声の春ちゃんに首を横にふった。



「おいッッ横山お前飲み過ぎだぞッッ!!」



日下部さんが雄を引き離した瞬間私は急いで席を立った。


向かう場所は一つ。


女子トイレに慌てて駆け込むと、有難い事に入って直ぐの場所にトイレが設置されていた。



「う゛……ッッ」



気持ち悪さと情けなさから目からは涙が流れ落ちていく。


もうッッ……本当にヤダ……。



「文美……」



心配してくれる春ちゃんに応える余裕はなくて、便座にしがみついて便器と向き合っていた。


なんてみっともない格好なんだろう。