奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

楽しい昼休みがもうそろそろ終わってしまう。


楽しい時間が終わる時ってなんでこんなに寂しい気持ちになるんだろう。



「午後は別々だね」

「あら寂しいの?」

「……うん」



しょうがない子ねと言わんばかりの優しい目に、思わずドキッとしてしまった。


駄目駄目っ!!


こういう微妙な雰囲気を見られて変な噂が流れるんだよね。



「でも5階の受付の方が男の人とは極力接触しなくてすむじゃない」

「まぁね」



5階は会議室スペースになっている。


その為私たちがするのは社員への連絡のみだ。


案内もしない。


お客さんは社員と一緒に会議室へ行くようになっている。


飲み物は会議室から直接カフェへオーダーの電話をする為私たちが給茶をする事もない。


雄と関わりたくない私にとっては持ってこいの場所かもしれない。


難点を上げるなら、暇で睡魔に襲われるという事。


今日は食後という事もあり、確実に睡魔が降臨するだろう。