奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

私の男嫌いはどうやら社内では有名との事。


御高くとまってるだの、処女なんじゃないかだの、オタクで二次元にしか興味がないんじゃないかだの……今までどれだけの噂話が流れた事やら。


最初はねもはもない噂を立てられて辛かったし仕事もやりづらかった。


それでも桃花が支えてくれた。


本人はそんなつもりないのかもしれないけど、私は桃花に何度も助けられてる。



「色んな噂が立ちすぎてもうネタなんてないでしょ」

「そんな事ないみたいよ」

「どういう意味?」

「私たちが実はできてる説が流れてるらしいわよ」



でき、てる……?


それってつまり付き合ってるって事!?



「噂って恐ろしー……」

「私文美が彼氏なんて嫌よ」



何故私が男!?


私もこんな毒舌彼女ヤダ……。



「桃花と女友達で良かった……」

「そうね、私も同感よ」



ニコッと微笑んだ桃花は本当に可愛かった。


黙ってれば美人さん。


笑ったら可愛子ちゃん。


口を開けば女王様。


本当に桃花は最強だよ。