奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

クリニックを飛び出してずっと走っている。


走りながら腕にはめた時計をチラッと見た。


もう10分以上走ってんじゃないのっ!!


こんなに走ってまだ着かないってどういうこと!?


ちっとも近くないじゃないッッ。


春ちゃんは飛んでるからいいだろうけど、私はこの暑いなかヒールだよ!?


生身だよ!?


しかもこんなに走ったのなんていつぶりだろう。


日頃の運動不足が祟って、私はみっともないくらいゼーゼー言っていた。



「ま、まだぁぁぁ!?」

「もう少しだから頑張れ」



もう心が折れそうです……。


きっと走るのを止めてしまったら、歩くのも嫌になると思う。


私の斜め前を飛んでいる春ちゃんの真剣な横顔を見たら、きつくても走る足を止める事ができなかった。



「あの公園だっ!!」



春ちゃんの指さす方には、閑静な住宅街にある奥様方が井戸端会議を行っていそうな少し綺麗目な公園があった。