奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

俯いていると突然下から顔を覗きこまれ、吐き気が込み上げてきた。


うぇ……ッッ。


私は口元を手で押さえ、急いで顔を背けた。



「女に気持ちわりぃなんて言われるとは思わなかった」

「…………」



今口開いたら確実にヤバい……。


myルームでやらかしたくはない。


それもベッドの上なんて最悪過ぎる。



「マジもんじゃん。その男嫌い」



マジ以外何があんの!?


さっきから本気で嫌がってるっての!!



「でも俺あんたから離れるつもりねぇから」



ッッ!?


はいッッ!?



「俺気付いたら空に浮かんでて、誰も俺に気付かねぇし誰にも触れられねぇし……あぁ……俺、死んだんだって思った」



私が喋らない事をいいことに、自分の話をし始めた雄霊。


そんな話聞きたくないんだけど……。